重ね着と可動性

寒くなるにつれ、重ね着をするよぅになりますよね?そうすると何となく肩凝りがひどくなるような気がしないでしょうか。服自体の重さという要因が1つあげられますが、重ね着をすると服同士のサイズ感や素材などの違いのせいで、ご自覚がなかったとしても身体は窮屈だと感じています。

普段から身体をよく動かしている人なら、その違和感にすぐ気付くことが出来ますが、そうでない人は「何だか最近いつもより凝ってる気がするな~。疲れが溜まってるのかな」といつものこと、くらいの感じで流してしまいます。毎日窮屈な状態を続けてしまうと、それまで以上にコリがひどくなり、更には寒さも相まって頭痛や不眠などといった症状まで出て来るようになったり・・・。

服の素材も化繊そのものが身体にとっては相性がよくないので、地肌に身に着けるものだけでも、木綿(出来れば100%)のものを着用なさることをお勧めします。化繊は静電気(ビリビリしなくても起こっています)を起こし、皮膚を乾燥させます。乾燥した皮膚は硬くなります。硬くなる=血流の低下を意味し、その下にある筋肉などにも影響し、コリの元となります。

余談ですが、これは寝具にも言えることで、疲れを取るための時間が化繊に包まれていては、身体を休めることが難しくなります。

そして重ね着をすると腕が上がりにくくなったり身体を曲げにくくなったりした経験をどなたでもお持ちではないでしょうか?この動きにくい状態を放置してしまうと、動かさない状態に拍車をかけることになるため、コリがひどくなるのです。

重ね着をするときは関節がちゃんと動かせるか、素材やサイズ感なども意識しながらおしゃれを楽しんで頂けたら身体もきっと喜びます😊

更に一言。身体の内側でも私達は重ね着をしています。皮膚、脂肪、筋肉、内臓、血管、神経など様々な臓器が所狭しと詰まっています。これらが身体を動かさなかったり経年劣化などの要因でそれぞれがぶつかってこすれたり、傷になって炎症を起こしたりの繰り返しで、本来とは違う材質になってしまうことも。結果、服と同じようなことが身体の中で起こります。私達がそれに気付かない限り、いつまで経っても良くなることは難しいのです。